少し前ですが、お住まいのお引き渡しをしました。



以前のお住まい・・・平屋根・和瓦

少し前の事になりますが、お客様のお住まいをお引き渡しさせていただきました。
以前お住まいになられていたお施主様のお住まいも、ご家族様が想いを引き継ぎながら、大切に住まわれていた歴史を感じる
お住まいでした。
 当初は、リフォームの方向でお話をすすめていましたが、将来の事等を考え建て替えの方向でお話が進みました。
以前のお住まいにも使われていた建具や、欄間など捨ててしまうにはもったいない物もあり、想いを受け継ぐという意味も込め
新しいお住まいにも使わさせて頂いているお住まいが完成しました。









上棟時・・・大きなお住まいで多くの大工さんの力により棟上げ















内部造作時の木工事 暖かいお住まいを作るための工夫としての断熱施工
棟梁による和室の収まりや、化粧の柱が見える真壁造りのお住まいになっています。

仕上げ時



玄関ホールの障子は以前のお住まいからの引き継ぎ物










和室への入り口には建具屋さんによる東濃桧材を使った万本格子の建具や、欄間。

























土地柄もあるかも知れませんが、お施主様のお住まいの環境にはやはり日本の家という言葉が合うような建物が大切だと思いました。今は性能も良くなり、短期間んで建てることが可能なお住まいもあります。
工期が短くなる事によるメリットもあり、また工業製品を多く使うことによるメリットもあるかもあ知れません。
しかし、家を造るにあたって全てが工業製品であるのも考えものだと思っています。

日本の気候風土や、歴史等を考えると、瓦屋根の大切さ(丈夫で、耐久性があり、熱にも強い)、木の持つ柔らかさと強度、
また左官職人によるジュラク仕事、建具職人による正確さ等、職人さんの腕の大切さが充分に必要だと思います。
軒や、庇は季節による日差しを入れたり遮ったり、雨が直接外壁に当たって痛まない様にしたり等・・・。
壊れたら、新しく変えるのではなく、壊れたり調子が悪くなったら、直す事の出来ることが出来るのが、手作りの良さであり、大切にしてきた物を残して繋げるといことだと思っています。
だからこそ、縁あって建てさせて頂いたお客様の家には手のかけた家をご提供したいと思います。

家つくりは歴史であり、人生で最も大きな買い物で、また一大計画です。計画の段階から夢を語り、思い描き、予算を考えながら出来あがっていく家に、お客さんに喜んで頂ける事を考えたいと思っています。